2008-05-16

話を聞いて・・・。

私の主要取引先の従業員の方からちょっとした相談をされました。

従業員といっても社員ではありませんが、社員のような働き(心構え?)を求められる
派遣スタッフです。
(こう言ってしまうと法的問題にもなりかねないような気がしますが、そこは取引先なのであまり突っ込まれると私も無傷ではいられませんのでご容赦を。)

私も以前、似たような仕事をしておりましたので
そのスタッフさんの悩みは少し分かるつもりです。

かいつまみ、はしょって言うならば
絶対的な仕事の質が落ちている事を上層部は
中間管理職的な立場の人間、集団に責を押し付け、

原因の究明と改善がすんでいないのにもかかわらず
仕事のクオリティを上げる事を望まれた中間管理職は
自ら、もしくは自分達の首を真綿で締められ
徐々に自分達が苦しくなり

そのしわ寄せが派遣のスタッフにも及んでいる。
また派遣元にも少なからずの問題も存在する。

それらが複合的に
仕事に真剣なスタッフ、今回の相談を受けたスタッフの
メンタルティを少しずつ摘み取り、精神的な疲労が大きくなっている。

といった感じでした。

どんな企業さんにも多かれ少なかれこういった類の問題は
あることだと思います。


ですが私個人としてはこれらの問題がネックとなり
その企業がだめになってしまう事はとても避けたいところです。
ですが私にはどうすることも出来ないことがつらいです。

私はヒトが仕事のモチベーションを上げる為の
根本的で、かつ原始的な方法は2つしかないと思っております。

1つはお金
給与であったりギャランティといった部分。
それ等が良ければ良いほどヒトは長くモチベーションを発揮する可能性が
非常に高まり、その企業に長く貢献する可能性も高まります。
ですがもしお金で繋ぎとめたヒトはお金で失うリスクも高まります。
2つめは感情という広義の衝動を持ったヒトです。
彼(彼女)、あの人のためにがんばろう、もしくは認められたい、
見返したい等といった感情に起因するものを
誘発することが出来れば、その組織は恐ろしいほどの
ポテンシャルを発揮します。

企業人としてみたときに
両者が合致することがベストですが
そうもいきません。それが難しいことでもあります。
また、第3者的な立場をとるものの存在が一番厄介です。

あまりに冷静な立場で静観する人並びに集団で、
『あたらず触らず、そこそこに』という方達が大部分です。
ある意味プラスにもなりますしマイナスにもなり得ます。

そういうスタッフ集団をうまく先導し(導き)、
モチベーションを高めることが出来る管理職の方は素晴らしい
と思います。



話を戻しますが、そのスタッフさんは現段階では
今の会社が好きなようで、少なくとも嫌いではないようです。
上司も人間的にも好きなようで、モチベーションも高いです。

彼らの力の100%を引き出せるような土台を整えた上で、
新人(慣れない)スタッフを育てる環境を整えなければ
いずれにしても先は思いやられます。

私は、相談を受けたスタッフさんは個人的に
とても有能な人間であると印象を受けました。

まだ若いのにしっかりとした考えももっているようですし、
どうでしょう、ここはひとつうちの社員に!?
・・・うそです。・・・

でも、ヒトは大事にしなければ
先はありませんね、
何にも換えられないモノは人的資源ですから!!!!!

商品、技術、企画、情報。

全てはヒトが作る、もしくはヒトの行動の副産物です。

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